光の芸術家 影絵作家 藤城清治

光の芸術家・影絵作家 

藤城 清治 seiji fujishito (100歳/2024年現在)

プロフィール

生年月日/1924年4月17日
出身地/東京

略歴/
慶應義塾大学経済学部卒業。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、
日本児童文芸家協会児童文化特別功労賞等受賞。第36回巌谷小波文芸賞受賞。
宮沢賢治賞受賞。

影絵/
自ら編み出した方法で剃刀と数百色のカラーフィルターを操り、こびとや猫などの愛らしいモチーフから聖書、童話の世界、綿密な風景画など幅広いテーマで独特の世界を創り続けている。「暮しの手帖」や朝日新聞などへの連載、絵本や画集などの出版物のほか、
「影絵名作アルバム」や天気予報、CMなどテレビにも登場。数千点に及ぶ作品は、2013年に開館した〈藤城清治美術館 那須高原〉に常設展示されているほか、国内外各地での展覧会で多くの人に感動を与え続けている。

影絵劇・人形劇/
大学在学中より影絵劇創作活動を開始し、卒業後、人形と影絵の劇団ジュヌ・パントル
(後の木馬座)を結成。影絵劇では2,000回以上の公演実績のある「銀河鉄道の夜」を
はじめとした名作を多数生み出し、日本ユネスコ協会連盟賞、厚生省児童福祉文化奨励賞、文化庁芸術祭優秀賞など多数の賞を受賞、国内外の博覧会でのロングラン公演実績も多い。一方、「ヘンゼルとグレーテル」などぬいぐるみ人形劇のノウハウを活かし、テレビ番組
「木馬座アワー」で生み出したキャラクター「ケロヨン」は、日本武道館や大阪万博でもショーを開催するほど爆発的な人気を博した。


略歴

2020年 新型コロナウイルスの脅威に世界に暗雲が立ち込める中、藤城清治は新しい作品を生み出している。飛沫感染対策用のアクリル板に彩豊かにユーモアを交え、世界に向けてウィルスと闘う気概と生きるよろこびと明るさに満ちた作品を制作。

今までの影絵でもなく、デッサンや水彩、油絵とも違った、この状況下でこそ生まれた”アクリル画”は、藤城清治美術館 ラ・ビーカフェ(東京)での試みを経て、生きた線の素晴らしさや彩り 息づかいがダイレクトに響いてくる新しい魅力に満ちた、素晴らしい芸術作品となっている。

1924 東京に生まれる
1940慶應義塾大学経済学部に入学
1942猪熊弦一郎・脇田和氏に師事

1943海軍予備学生に入り、翌年少尉になる
1945終戦、再び大学に復学、アジアの影絵芝居を知る
1947慶應義塾大学経済学部を卒業
東京興行(現: テアトル東京)宣伝部に入社
1948雑誌「暮しの手帖」に影絵の連載をはじめる
1953朝日新聞の毎日曜版に影絵を5年間連載
NHKテレビの放送開始でNHK専属となる

1958中央公論に「西遊記」を5年間連載
1965ぬいぐるみ人形劇「ヘンゼルとグレーテル」(三越劇場)に、当時学習院の 幼稚園児でいらした天皇陛下の浩宮様がご観劇になる

1966テレビ番組「木馬座アワー」で『ケロヨン』が人気を呼ぶ
1972テレビの天気予報の影絵が評判になる
1982外務省派遣によりパキスタン、ヨルダン、エジプト等中東諸国で影絵を巡演、影絵劇「銀河鉄道の夜」が文部省芸術祭優秀賞を受賞
1983影絵の絵本「銀河鉄道の夜」がチェコのBIB国際絵本原画展で金のリンゴ賞を受賞
1989紫綬褒章を受章
1991チェコスロバキアのプラハで影絵展を開催
1992山梨県昇仙峡に影絵美術館を開設
1995勲4等旭日小綬章を受章
1996長野県白樺湖に影絵美術館を開設
1998北海道生田原に、縦9m× 横18m の影絵壁画「光彩陸離」を完成
2004カルピス株式会社新本社ビルのロビーに影絵壁画「愛の泉」を制作東京都写真美術館で傘寿(80才)記念展「藤城清治の世界展」を開催し、 2ヶ月で来場者6万人を超す
海外展をニューヨークの日本倶楽部とワシントンDCの日本大使館広報文化センターに於いて開催
愛知県高浜市かわら美術館で「藤城清治の世界展」を開催
福岡県北九州市立美術館で「藤城清治の界展」を開催
2005山形県酒田市美術館で「藤城清治の世界展」を開催
韓国(ソウル) のロッテ百貨店、名品館「AVENUEL」にて影絵原画展
「光と影のファンタジー」を開催
カルピス株式会社新本社ビルにて「藤城清治展」を開催
兵庫県西宮市大谷記念美術館で「藤城清治の世界展」を開催
香川県高松市美術館で「藤城清治の世界展」を開催
2006岡山県立美術館で「藤城清治 光と影の世界展」を開催
鳥取県米子市美術館で「藤城清治 光と影の世界展」を開催
銀座教文館及びミキモトで「藤城清治 光と影展」を同時開催
新宮様ご誕生記念作品「夢生まれる」を製作
ドイツを旅し、ルードヴィッヒ2 世の夢の結晶である「ノイシュヴァンシュタイン城」の影絵を発表
2007岩崎学園新築校舎正面( 東戸塚) に陶板壁画「四季のよろこび」、「日輪」、室内に影絵原画「ともしび」を制作
そごう美術館で「藤城清治 光と影の世界展」を開催
新潟県立近代美術館で「藤城清治 光と影のファンタジー」を開催
銀座山野楽器で「藤城清治 光と影のファンタジーの世界」を開催
2008愛媛県立美術館、島根県立美術館で「藤城清治 影絵展」を開催
美術出版社から「創作活動65 周年記念作品集 愛蔵本[ 希望] を出版
美術出版社から「創作活動65 周年記念作品集 愛蔵本[ 愛] を出版
2009郡山市立美術館で「藤城清治の世界展」を開催
長崎県美術館で「藤城清治 光の祈り展」を開催
京都文化博物館で「藤城清治 光と影の世界展」を開催
2011自宅にて「藤城清治 自宅スタジオ展」を開催
絵本「マボロシの鳥」(原作・爆笑問題 太田光)を出版
新潟県立万代島美術館で「藤城清治 光と影のシンフォニー
幸せをよぶ夢いっぱいの展覧会」を開催
秋田県立近代美術館で「藤城清治 光と影のファンタジー」を開催
銀座ヤマハスタジオで「藤城清治 光のシンフォニー展 ~クリスマスを贈る~」を開催

2012平凡社から「藤城清治 光と影の世界」を出版
講談社から「セロ弾きのゴーシュ」を出版
熊本県立美術館で「藤城清治 光と影のファンタジー」を開催
奈良県立美術館で「藤城清治 光と影のファンタジー」を開催
2013栃木県那須町に「藤城清治美術館」をオープン
銀座ヤマハスタジオで「藤城清治 光のシンフォニー展」を開催
宮崎県立美術館で「藤城清治 光と影のファンタジー」を開催
秋田県立美術館で「藤城清治の世界展 光のシンフォニー」を開催
第36回巌谷小波文芸賞を受賞
岩手県の花巻市博物館で「藤城清治 光のファンタジー」を開催
大阪文化館・天保山で「藤城清治 ファンタジー展 光の贈りもの」を開催
2014講談社から画本「風の又三郎」を出版
会津若松市鶴ケ城でプロジェクションマッピング「はるか2014 ~庄助の春こい絵巻~」影絵が投影される
福岡市博物館で「藤城清治 光と影の世界展」を開催
昭憲皇太后百年祭のために特別に制作した「明治神宮」が夜間参拝で初公開される
4月17日卒寿を迎え、日々新たな作品の制作に取り組んでいる
大阪文化館・天保山で展覧会を開催
札幌芸術の森美術館で展覧会を開催
第24回宮沢賢治賞を受賞
2015長崎県美術館で「藤城清治展 聖なる光」を開催
福岡市博物館で「 宮沢賢治賞受賞記念 藤城清治展 愛の贈りもの」を開催
大阪文化館・天保山で展覧会を開催
講談社から「藤城清治の旅する影絵 日本」を出版
2016奈良県立美術館で「藤城清治 光のメルヘン展」展覧会を開催
富山県立近代美術館で「藤城清治 光よろこびメルヘン展」展覧会を開催
女子パウロ会より「アッシジの聖フランシスコ」の画本を出版
講談社より 絵本「ブーちゃん」再版
2017世界文化社「家庭画報」にて扉絵として影絵を一年間連載
大阪 天保山で「藤城清治 光の楽園展」を開催
新潟市新津美術館で「藤城清治 光のメルヘン展」を開催
札幌大丸にて「藤城清治版画展 光のメルヘン」を開催
高知大丸にて「藤城清治版画展 光のメルヘン」を開催
講談社より「藤城清治影絵の絵本 グリム」を出版予定
2018熊本県立美術館にて「藤城清治 光と影の楽園展」を開催
銀座教文館「藤城清治 光と影の生きる喜び展」を開催
影絵絵本「藤城清治 影絵の絵本 アンデルセン」を講談社から出版
2019宮崎県立美術館にて「藤城清治 愛 生きる メルヘン展」を開催
宮崎空港ターミナルビルに日本神話を描いた全長21mのステンドグラスが完成
秋田県立美術館にて展覧会
2020銀座教文館「光と影の生きるよろこび展」を開催
韓国「藤城清治〈光と影のファンタジー展〉」を開催
銀座教文館「こびとといっしょ 生きるよろこび展」を開催
2021福井市美術館「藤城清治 光の世界メルヘン展」を開催
2022東武宇都宮百貨店にて版画展「生きる喜び 心に 花束を」を開催
202399歳のお誕生日を藤城清治美術館で迎える
現在も作品制作のための体力作りとして1日5000歩以上歩く
東武宇都宮百貨店にて版画展「生きるよろこび 愛と平和を」を開催
2024韓国SEJONG美術館「影絵巨匠藤城清治 生誕100周年記念 光と影のファンタジー
OSAKA PANORAMA」展を開催
100歳記念展覧会を福岡市博物館にて開催


     
新しい試みとして、2020年コロナ禍において、96歳の誕生日を迎えてからYouTubeチャンネルを開設。
同年クラウドファンディング にも挑戦をし、目標額を達成している
世界に閉塞感が漂う時代においても、常に新しい風を吹かせ、元気を届けている。

いくつもの困難な時代を生きぬいてきた藤城清治は、その状況下に決して負けず だからこそ出来ることを敢えて探し、挑み続けている。活動と作品を通して 今の時代に新しい光を届ける挑戦は留まることを知らない。