2021年8月6日/原爆投下から76年、祈りの日
本日は2021年8月6日、原爆投下から76年。祈りの日を迎えております。
東京では、一際暑い太陽の日差しが強く照りつける中、
本日も先生は、日課としている1万歩のウォーキングを、欠かさず続けておられます。
見た目のお若さだけでなく、御年97歳とはとても思えません。
制作活動を始め、日々の会話の端々から機知に富む、強さと優しさに 溢れております。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
戦争と平和について思いを巡らせる夏のこの日を迎え、藤城清治の作品をいくつかご紹介させていただきます。
現在、好評開催中の藤城清治 光の世界メルヘン展(福井市美術館アートラボふくい)に、展示中の作品もございます。
機会が許しましたら、ご来場いただけましたら幸いです。
作品名/悲しくも美しい平和への遺産(藤城清治)©️Seiji Fujishiro Museum
作品名/平和の世界へ(藤城清治)©️Seiji Fujishiro Museum
作品名/平和の世界へ(藤城清治)©️Seiji Fujishiro Museum
↑福井市美術館アートラボふくい:藤城清治 光の世界メルヘン展/展覧会会場の様子(展示中)
作品名/平和の世界へ:作品キャプション(藤城清治)©️Seiji Fujishiro Museum
平 和 の 世 界 へ (藤城 清治)- 作品キャプションから –
戦前、戦時、そして敗戦、戦後と激動の中を影絵ひとすじに生きてきた。
ぼくが、慶應の同期の親友で
机を並べて学んでいた舟津一郎君が
14期海軍予備学生にゆき、
ぼくはあとを追って15期海軍予備学生で
九九里浜の香取航空隊へ行ったのだけれど、
一年先に行った舟津君は特攻隊で
沖縄上陸戦の戦艦にとびこんでなくなったのを想い出し、
去年九州の知覧の知覧特攻平和会館へ行った。
そして名簿を検索したら、舟津一郎君の名前を見て涙が止まらなかった。
今年、海軍の航空隊の指宿へ行き、
いろんな想いがからだの中にわきでてきて、
どうしてもなにか描きたくなり、
ぼくの全てをかけて
平和への祈りを描いた。
ぼくの集大成の作品といっていいだろう。
*鹿児島:スケッチに訪れた際の動画をご紹介いたします
藤城清治公式YouTubeチャンネル/鹿児島スケッチ
福井市美術館で開催中の展覧会の準備をしている際にも、
先生は、ぼくの作品はただ美しいだけではない。
戦争や震災、今おこっているコロナの問題にしてもそうだけど、
その土地の風土やなんとも言えない良さだとか、そういったことを感じ、
ぼくの作品に出会ったことで
何かしらその人のそれぞれの心に響くものがあって欲しいと願っているし、
ぼくはそういったものをとても大切にしているし、
ぼくの作品にはそういった力や良さがあると思う。
そんな風にお話をしてくださいました。
お亡くなりになった方々へ 心からの哀悼の誠を捧げます。
大切な人を失い深い悲しみに暮れる中で、それでも光を見つけ、繋いでくださった皆様に
心からの敬意と感謝とともに、この機に持てる希望を掲げ、
日本のみならず、世界が平和でありますように
2021/08/06